ひぐらしのなく頃に 完全解明レポート 6月7日 ひぐらしのなく頃にを構成している「キー」はオヤシロさま、そして園崎家に代表される御三家と毎年起こる「鬼隠し」と「生贄」・・・ これらが複雑に絡み合って謎が謎を呼び、大きな1つの「謎」を形成している。これが「ひぐらしのなく頃に」という世界だ。 だが、実はこの「オヤシロさま」「御三家」「綿流しの晩に起こる鬼隠し」が絡み合ってないとしたら。一見繋がっているように見えて 実は繋がっていないとしたらどうなるだろう。 このレポートはそのような視点で私なりにひぐらしを解明した1つの「答え」である。 結論から言うと、オヤシロさまの祟りは存在しない。しかし「オヤシロさま」は存在する。 また、「オヤシロさま」は霊ではないが人間でもないというのが私の答えである。 まず、これを1個の推理小説として読んだ場合「超常現象など存在しない」というのが前提にある。このゲームが推理ゲームであることは 作者自体が認めているのでこの前提は必須である(ただし「霊」自体は存在していても良い、推理に必要なキーに絡まなければ) しかし、この前提だと圭一の聞いた「ひた」が説明がつかなくなってしまう。(K1人ならともかく詩音もレナも悟志も聞いているため 気のせい、幻聴言うには無理がある。なんらかの外的要因があったとみるべきだろう) また、のどを掻き毟る(これについては梨花ちゃんのノドカキムシールが有力視されているが、あれはおそらくブラフだろう。警察の検死をなめちゃいかん) など、人間だけが犯人だと無理のある設定も多い。 いいかげん長々と話しててもウザいだけなので結論を言おう。 ずばり、「ひぐらしのなく頃に」の要、オヤシロさまの正体とは「寄生型生物」である!! 寄生型生物(以下オヤシロさま)はおそらく昆虫型、もっと言えばおそらくセミ(ひぐらし)の突然変異である。 (イメージとしてはエイリアンとかロマサガ2のクイーンとかそんな感じ) 寄生場所は脳で普段はなりを潜めているが状況に応じて脳内麻薬物質を分泌したりする。 宿主の人間をある程度操作できる。 クイーンは1匹(おそらくレナに寄生)あとのは兵隊蟻とか働き蜂みたいなもん。 以下クイーンを「オヤシロさま」、その他の兵隊働き蝉を「ひぐらし」とする おそらくこれを読んでる人は「そんなばかな」や「んなわけねーだろ」とかもう閉じてる人もいるかもしれない。 だがぜひ最後まで読んで欲しい。そうすればきっと理解とまではいかなくても「あー・・・なるほどねぇ」くらいまではいくと思う。 (そもそも霊はありで化け物はなしって差別じゃない?) まず百聞は一見にしかず、オヤシロさまを「寄生生物」と仮定した上でひぐらしの大きな謎を順に解いていこう。 ・圭一や冨竹の喉を掻き毟るという異様な死 おそらくこれは寄生生物が体内(喉)から孵化したのだろう(エイリアンのあれ参照) 孵化に当たってはものすごくかゆくなるか、異様に膨らんだ自分の喉を見て必死に掻き毟ったのかもしれない(誰だって自分の喉が異様に 膨らんで蠢いてたら死んでもいいから掻き出したくなるよなぁ) ・レナの謎 おそらくレナは小さい頃(雛見沢に住んでいたころ)にどこかで「オヤシロさま」に寄生されたのだろう。 おそらく「オヤシロさま」は無駄にテリトリーを広げるタイプの生物ではなくアリのように「1箇所の巣で繁栄するタイプの生物」なのだ。 これならばレナが異様なまでに雛身沢に帰りたがった理由もよく分かる。 早く自分の巣に帰って子作りを成したかったに違いない。 ・一歩余分な「ひた」の謎 これはおそらく「ひぐらし」が寄生されている人間のみが感じる症状だろう。 急に止まることによりおどろいた「ひぐらし」が動いている音とか。急に止まったため振動が大きく脳と「ひぐらし」がぶつかってできる音とか。 ・宝物庫でトミーと詩音だけが「ドタバタ」を聞いた理由 普通の音ならK1も34も聞いているはずである。しかし実際は二人は気づいていない。(幽霊説は却下) ではどこで音が鳴ったのか、答えは「脳内」としかありえない。 あるいは、クイーンはレナに寄生しているのではなく宝物庫に巣を作っているのかもしれない。 そこで同じ生物通しに聞こえる鳴き声(人間には聞こえない犬笛みたいなもん)で共鳴しあった。 それが寄生されている宿主には「何かが暴れるような音」に聞こえたのだ。 とりあえず適当にここまで書いたが1つ疑問が残る。それははたしてどこで「ひぐらし」に寄生されたのだという問題だ。 レナに関しては先も述べたように子供の頃に裏山あたりで寄生されたのだろう。 しかし圭一は都会育ちで雛見沢には来たばかりである。また、過去の記憶からもそういった様子は見られない。 これはずばり作中であると私はにらんでいる。ではいつだろうか。もっとも可能性が高そうなのがイリーに注射を打たれた時、もしくは その後薬を飲んだ時のように思える。しかし、生物というのはそんなに早くは育たない。しかも注射を打たれる前に圭一には軽い錯乱症状が出ていたように見える。 ではいつなのか。おそらくこれは前半パート(あるいはもっと以前)、そして学校で、昼休みに。・・・そうレナの弁当に「ひぐらし」の卵(あるいは寄生幼体)が混入されていたのだ。。 前述の通りレナは「オヤシロさま」が寄生している。「オヤシロさま」がクイーンである以上兵隊を増やすのは当然だ。 つまりあの平穏でほほえましい日常のお弁当シーンはエイリアンでいう所の顔に幼体が張り付いているシーンと同義なのである。 (おそらく寄生されるかどうかは個体差があるのだろう。少なくとも鬼隠しに関しては魅音、サトコ、梨花は寄生されていないように思える) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜書くのがめんどいんで中略、他にも疑問があったら質問してくれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 目明し綿流しにおいては詩音が寄生されていたと思える。(作中あきらかな錯乱) ではなぜ寄生されていた詩音が喉を掻き毟らなかったのか。それはおそらく最後に3階下のエレベーターホールに後頭部をぶつけた際 脳内の「ひぐらし」が死亡したのではないだろうか。 その証拠に後頭部を強打した後の詩音は至って平静で作中の様な錯乱など1度も見せなかった。 ・雛魅沢村 おそらく政府レベルで「オヤシロさま」と「ひぐらし」のことは知られているんだと思う。 いわば雛見沢村は実験場で村民は実験体。 ではいつから雛見沢村が政府に監視される実験場となったのか。 これは想像だがおそらく1年前からではないだろうか。 レナとなんらかの接触をし「ひぐらし」寄生第一号となった悟志、おそらくサトコの誕生日の日それが「孵化」してしまったのでは そして救急車か何かで運ばれその存在を知った政府に悟志は内密に処理、以後雛見沢は監視対象とされる。 ・イリー イリーはおそらく「オヤシロさま」と「ひぐらし」を研究している生物学者。 政府に雇われている「監視者」的な役割もになっていると思える。 各編についてのまとめ 鬼隠し編 ・圭一 → 寄生されていた。 ・レナ → クイーン寄生 ・魅音 → 不寄生 ・サトコ→ 不寄生 ・梨花 → 不寄生 ・トミー→ 寄生 綿流し、目明し編 ・圭一 → 不寄生 ・レナ → クイーン ・魅音 → 不寄生 ・サトコ→ 不寄生 ・梨花 → 不寄生 ・トミー→ 寄生 ・詩音 → 寄生 祟り殺し編 ・圭一 → 寄生 ・レナ → クイーン寄生 ・魅音 → 寄生 ・サトコ→ 寄生 ・梨花 → 寄生 ・トミー→ 寄生 鬼隠し編 おそらく圭一だけが寄生されていた。結果、かつてのダム事件や鬼隠しの噂、そして寄生の幻覚幻聴作用も重なりあのような結果となったのだろう 綿流し 目明し編 鬼隠し編とは異なり、今度は詩音だけが寄生されていた場合のパターン。詩音の場合、悟志の失踪に寄生の幻覚幻聴作用も重なりあのような結果となった。 祟り殺し編 これが一番やっかいだった。 おそらくこれは「全員が寄生されていたパターン」 主人公視点なので圭一の異常な行動ばかりが目立ち分かりづらい。 しかし良く読むと全員に異常な点があることが分かる。 これはおそらくクイーンであるレナが寄生を広めたのではなく、イリーが好奇心的欲求に負けて村中に「卵」をばらまいたのだろう。 (これは完全に想像だがおそらくバーベキューの時の食べ物に混ぜたのだと思う) その後異常な行動を起こすものがいないか監視していた。「叔父を殺した」とすがってきた圭一を捕らえようとしたのもその為だろう。 しかしその後自体が想像以上に広がっており、もはや収拾がつかないと悟って初めて自分の罪の重さを知り自害したのではないだろうか。 なお、イリーを通じて雛見沢村を監視していた政府もこの異常にすぐ気づく。そして事態を収拾するための最終手段として村に毒ガスを放ったのではないか。 (あるいは以前より保険として硫黄ガス発生装置が沼に仕掛けられていたという可能性もある) これならば雛身沢村大災害にも説明がつく。 (ちなみにその後圭一が死亡したのも幻覚によるショック死ではなく、政府により筋弛緩系の注射をされたからではなかろうか) 雑記(まとめるのがめんどうだからたらたら書いておく) ・この「オヤシロさま」「ひぐらし」と御三家はまったく関係ない。過去の事件は個別に起きたものでそれぞれのつながりはない。 ・34さんは雛見沢の風俗に興味のある普通の人でキーパーソンではない ・魅音、詩音、サトコ、梨花も一見事件と深く繋がっていそうだが「オヤシロさま」「ひぐらし」とはまったく関係ない ・と言うか「雛見沢の忌まわしい伝統、過去の事件」と「オヤシロさま」「ひぐらし」はまったく関係ない ・しかし「オヤシロさま」「ひぐらし」は昔からいたのだと思われる。半人半仙とは寄生された状態のこと。過去の拷問道具に見えるあれは (想像だが)寄生している「ひぐらし」を取り除くための手術道具ではないだろうか。それが時を経て拷問となったとか。 ・レナが雛見沢に戻ってから「ひぐらし」が発生するまで約1年のラグがある。 これはおそらく「オヤシロさま」の産卵期がちょうど綿流しの時期に重なるのだろう。 つまり「ひぐらしのなく」季節になると「オヤシロさま」と「ひぐらし」が現れるという訳だ。 ・過去の事件との関わりは? 過去の事件については警察が全て解明してる。 それを「オヤシロさまの祟りだ」とか「園崎家の陰謀だ」と最初から思い込んでるのは雛見沢村人と主人公達。 物語最初からずっと「これは一連の事件で陰謀があるんだ」と周りに言われ続ければこっちも思い込んじゃうけど 実際は警察が調べた通りの事件で裏など存在しないというのが私の考え。 実際に物語に絡んでくるのは去年と今年だけ。 ・圭一達の通う校舎の壁に銃痕が検出されその銃弾を発砲したと考えられる銃は熊谷(大石)の所有していたものとされている 「おやしろ」もしくは「ひぐらし」と戦ったのではないか。(まんまエイリアン) ・この説の場合レナが雛見沢に来る以前の物語である暇つぶし編は本編とはまったく関係ない事件となる。 つまりあのエピソードは文字通り「暇つぶし」なのだ。だからあの物語を拒否する権利もあるのだろう。 ・「ひぐらし」は宿主が生命の危機に晒されるか極度のストレス状態に陥ると孵化するものと思われる。 つまりトミーが集団で暴行を受けていたのは人為的に孵化させるためだと思われる。 ・あるいは、本当の意味の「オヤシロさま」(霊)は存在するのかもしれない。 この場合その「オヤシロさま」は梨花に憑依、あるいは梨花自身が「オヤシロさま」の生まれ変わりなのかもしれない。 しかし作中でも梨花が述べているようにオヤシロさまは伝承ほど残虐な存在ではなく、未来予知ができる程度の人に害を及ぼさない存在なのだと思う。 この場合の「オヤシロさま」(霊)はキーパーソンではなく、第三者、雰囲気作りのための飾り的存在だと言える。 (余談だが梨花が未来を予知した「暇潰し編」は拒否可能と示されている。これはあの予言自体が物語において必ずしも重要な存在ではないと言うことだ) まとめ この、昭和58年雛見沢綿流し事件は、過去の鬼隠しとは一切繋がっていない独立した「バイオハザード(生物災害)」であるというのが私の結論である。 単なる生物災害だけならこの話も簡単だったであろうが、村の異様性、歴史、背景、伝承など様々な「ヒントに見えるもの」が真実を遠ざけているのである。 普通でない環境で普通でない事件が起きるから話がややこしくなっているのだ。(物語がキャラクターの主観で進んでいくのもその要因のひとつだろう) つまりこれは「雛見沢連続殺人レポート」ではなく「雛見沢バイオハザードレポート」なのである。 この場合の「最大公約数」は「オヤシロさま」と「ひぐらし」の存在。 あとは誰を寄生させるかによっていくらでも物語が作れる。竜騎士が言ってたことにも当てはまる・・・? そういえば鬼隠しの部活で「ゾンビ鬼」ってのをやってたけどあれは「鬼」に注目するんじゃなくて「ゾンビ」注目したら ゲームでゾンビ=カプコンの「バイオハザード」・・・考えすぎか |